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自分の代わり

主人の友人で、ミュージカル俳優の方がいます。

2年前、仙台に公演で来たときに、その公演後、一緒に食事をすることができました。

ブロードウェイでも何度も演じられた有名なミュージカルで、大物女優が主役で、彼はもう一人の主役、といった感じでした。ひいき目かもしれませんが、彼の方が生き生きとしているように感じられました。

通常、長期にわたる公演ですと、ダブルキャストになっているものですが、これは、そういう公演ではありませんでした。

私たちは、昼の部の公演を観たのですが、夜の部のステージで走り回ったり、踊ったり、歌ったり、の後、屈託のない笑顔で、彼は現われました。

同じ日の昼と夜の2回も公演があり、何日間かそれが続きます。

高校時代は演劇部、中学から大学まで吹奏楽をしていた私は、本番の大変さは、プロとアマの違いはあれ、少しは分かります。

よほど疲れているんじゃないかと話すと、「仕事があるだけ、幸せだ」というようなことを、彼は言いました。

また、自己管理が非常に大切だ、とも話してくれました。

その夜も、アルコールはまったく口にしませんでした。タバコや風邪なども、声が出なければ仕事にならない、ということで、非常に気をつけているそうです。

「だって、この役は自分だけで、代わりがいないんだものね」

まだ独身の彼は、そのとき3人目の子どもの父親になろうとしている主人に、「何だかだいぶ遅れをとってしまったな」と、少しさびしそうに言って、手を振りました。

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