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不器用の効用

私は学生時代、音楽関係のクラブに所属していました。
友人たちは上手な人が多く、そのおかげで、いろいろなところに行って演奏したりすることができましたが、私自身はうまくありませんでした。
高校のときは、吹奏楽部がなかったので、演劇部でしたが、裏方専門に近い感じでした。
私が24歳のとき、脳と心臓の病気をしましたが、後遺症が出ないかどうか、家族が大変心配しました。
当時、どんなことを心配したかを、母が何年も経ってから、他の人たちに話しているのを聞いたことがあります。
「この人(私のこと)、美人でもないし、スタイルがいいわけでもないし、やる気だけしか取り柄がないから、後遺症でやる気さえもなくなってしまったらどうしよう、と心配したんだよ。」
もし誰もがうらやむような美貌の持ち主であったとしたら、きっと私はそれにしがみついてしまっていたことでしょう。楽器や演劇も、才能がなかったからこそ、職業にしようかなどということも、露ほども考えず、親の敷いてくれたレールに初めから乗ることができました。
そう考えると、いろいろなことができるからといっても、何か1つのことに集中する、という場合には、意外にその阻害要因になってしまうかもしれないな、と思えるようになってきました。
特に、経営の中心にならなければならない人が、まだ経営が発展途上にあるにもかかわらず、本業と違う分野の才能があるがために、経営に集中できず、自分の個人的な夢に力を分散させているのを見ると、才能がなくて良かったな、と思えるのです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

秋期大学お疲れ様でした

自分にはどんな才能があるのだろう?っていつも考えてしまいます。

今日の研修じゃないけれど、パソコンにしてもバイクにしてもほぼゼロからのスタートでした。けれど、あっという間にいろいろ吸収してそこそこ
のレベルにはなってしまいました。・・・なんで仕事に必要な試験ではダメだったんだろう・・・反省です。

岩手県で生まれ育ち、東京にも1回しか行ったことがなかったのに、ベトナムでは自分の住んでる街みたいに生活できる・・・これも一種の才能かな・・・

夕べは盛岡のW先生たちと遅くまで八戸の街を楽しみました・・・楽しみ過ぎでした

投稿: VIET-TRI | 2010年9月10日 (金) 21時56分

VIET-TRIさん、コメントありがとうございます。
秋期大学、本当に楽しかったですね!また、すごく勉強になりました!
そして、それ以上に、こういう機会でないとお会いできない皆さんにお会いできたことが、何よりうれしかったです!
そういう時間がもう少しほしかったです・・・
VIET-TRIさんも、お元気そうで何よりでした。
この1年間、いろいろなことがあったでしょうね。私もそうです。
私も趣味はありますが、VIET-TRIさんも、趣味と本業は一緒のレベルで考えているわけではないですよね?
でも、時には、趣味だからこそ、日常生活の一部になっている「本業」というものより重視してしまう時期もあるかもしれませんよね。ただ、それは、年がら年中そういう生活ではないと思います。
本業の試験は、たぶん、趣味の試験よりはずっと難しいはずではないでしょうか?趣味は趣味のレベルにとどまっているから楽しいのであって、プロを目指すのであれば、きっとものすごく大変で、楽しさは感じられないと思いますが・・・
他の国で、自分の故郷と同じように暮らすことができる、というのも、才能ではないかと思います。私は、どんな国に行っても、日本と同じ生活しかできない人をたくさん知っています。柔軟性なんでしょうね。柔軟性って、人生をすごく豊かにしてくれるものだと思っています。
これからもいろいろお話をお聞きしたいです。
奥様、お子様にもよろしくお伝えくださいね。

投稿: miho | 2010年9月12日 (日) 14時11分

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