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2011年6月

東日本大震災を英語でいうと

「東日本大震災」を英語でいうと、

"The Great East Japan Earthquake on March 11,2011"

というようです。

日本語をそのまま英訳したように思えますが、"Earthquake"は「地震」なので、この震災の内容からすると、「津波」の部分は英訳されていないことになりますね。

なぜ分かったかといいますと、パスポートにそう書いてあったからです。

パスポートも、書類とすれば、重要部類の方に入ると思いますが、常に持ち歩くものではないので、家においてあったため、津波に流されてしまいました。

昨年10年のものを取得したばかりだったのですが、震災でなくなった場合には、「震災特例旅券」として再発行してもらえます。証紙代は無料です(写真は自己負担です)。

その場合は、以前のパスポートについて遺失物の届出を警察署にする必要があります(パスポートを他人に悪用されないためです)。

また、本人確認書類が必要になりますが、写真付きのものが必要になりますので、もし住所が変わっている場合には、運転免許証などの住所変更も必要になります。

震災特例旅券は5年のものしかなく、その期限が来たら、再度、以前のパスポートの残りの期間の震災特例旅券を取得する必要があります。

震災特例旅券には、英語で、(和訳)「この旅券は、2011年3月11日の東日本大震災により旅券を紛失した被災者に特別に発行されたものである」という記述がされています。

証明書の類はだいたい無料で再交付・再発行していただけるものが多いようです。

税理士バッジも流されてしまいましたが、無料でつくっていただきました。

この場合、婚約指輪、というのは、証明(書)の部類には入らないのでしょうか?

この「再発行」というのは、・・・難しいでしょうね。

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戦災孤児のメッセージ

映画「エクレール・お菓子放浪記」の原作者、西村滋さんが、6月28日の河北新報「声の交差点」欄に投稿されていました。

西村さんは86歳、静岡県にお住まいのようです。

そのような方が、わざわざ、東北の新聞にメッセージを下さったこととは・・・

「エクレール・お菓子放浪記」は、西村さんの戦災孤児だった経験をもとに書かれた物語です。

投稿は、戦争では戦災孤児がうまれたが、今回の震災では震災孤児がうまれたこと、とにかく、そのような子どもたちにはたくましく生きてほしい、ということが、ご自身の経験をベースに、しかし、淡々と短く書かれていました。

ただ、最後のくだりが、本当に言いたかったことではないか、と感じました。

「こんなときに、国や人間が、どのようなことを言い、行動するかを、きちんと見ておき、人間のありさまを感じてほしい」

というようなものでした。

傍観者ではいけない、でも、何でも他責にするのもいけない。

当事者として、その環境の中で生き抜くこと、そして、その中で人間を観察すること。

たくましく、冷静に、したたかに、ということなのでしょう。

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点と点をつなぐもの

今日は1日、石巻税務署にて、平成22年分の所得税の還付の税務支援でした。

今日で2回目です。

初めにいらした方の生年月日を見ましたら、私と同じ学年でした。

処理を終えて、申告書の印刷を待っているときに、

「私も女川なので、家が流されてしまったんですよ」

とお話しましたら、

「そうでしょう?mihoちゃんだよね?税理士になったっていうのは分かっていたけど、こんなところで会うなんてねぇ!!」

中学校時代の同級生でした。

マスクをしていたので、気がつきませんでしたが、名前と目で、あぁ、Mちゃんだ、と分かりました。

しばし、自分たちの震災当日からこれまでの話、同級生の安否の話になりました。

隣では、仙台からヘルプにいらしている先生方が、パソコンと納税者の方を交互に見ながら、申告作業をしています。

うちの両親のことをよく知っておられる先生がいらして、「あぁ、あのとき話していた娘さんが、こんなになったんだなぁ」と話していました。

これまで点と点だったものが、つながりを見るのも、こういうことが遭ったからかもしれませんね。

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授業はボランティア

ボランティア活動を授業の一環としている大学があります。

地元の石巻専修大学もその1つです。

石巻専修大学は、震災当日から避難所として、多くの被災者が集まりました。

ボランティアの方々の拠点ともなっています。

地元に住まいのある教授の先生方も、ご自身が被害を受けているにもかかわらず、ボランティアとして被災者支援を行なっている方がいらっしゃったとお聞きしています。

知人がそのような先生方にお会いしたときに、「本当に、学生たちがよくやってくれて・・・!!」と、学生たちの積極的なボランティア活動に、号泣されてしまったそうです。

そのときは、確か3月で、まだ授業が再開されておらず、ボランティアが単位に認定されると決まっていたときではなかったと思います。

ボランティアは2単位になるそうですが、通常の授業の2倍くらいの時間の活動が必要で、ボランティアセンターを通じての活動であることが条件だそうです。

このような活動を自発的に行なうような学生は、地域貢献に対する意欲が高いのではないかと思いますし、また、活動を通して、人と人とのコミュニケーションや信頼関係、思いやりの気持ちがさらに高まるのではないかと思います。

このような学生を採用する、という企業が増えてくれればいいな、と思います。

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宿題を出したくなる相手

目の前のことに手こずっているのにもかかわらず、いろいろな方に「宿題」を言い渡されています。

でも、そういうお声がけは、きっと、私に期待を寄せて下さっているからではないか、と思うのです。

JCの現役時代も、似たような感じで、元気がよくて生意気なので(?)、おもしろがって、「いろいろやらせてみろ」、という先輩が多かったのかもしれません。

おめでたいやつだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、私は本当にありがたく思っています。

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お中元は宮城の幸を・・・

東京の、ある上場企業の方から、

「今年のお中元は、お宅の事務所の関与先企業の商品を使いたいのですが」

と、お問い合わせがありました!

えっっっ!!!!!!!!!!!!!!!です!

とってもうれしいです!!

石巻・女川、といえば、海の幸、です。

しかし、本来なら今、海で成長中の「海の幸」は、津波で流されてしまっています。

本当に、商品はあるのでしょうか?

そう思い、お客様にご連絡してみました。

幸いにも、全部が全部、津波に流されたり、水に浸かったものばかりではなく、一部、きれいに残っていたものがありました!!

そのことをお客様にお話しましたら、ものすごーーーーーく、喜び、張り切って下さいました!!

皆さん!

お中元は是非、宮城の「海の幸」をご指名ください!!

すべての商品アイテムは難しいですが、私のお勧め商品をピックアップしましたので、是非、ご検討ください。

◆牡蠣味噌・・・昨年度の全国水産加工品品質審査会で、見事、大日本水産会会長賞を受賞した商品です。

ご飯にかけてもよし、豆腐やそうめんにかけてもよし、もちろん、お酒のおつまみでもOKです。

病みつきになります。

わかめとセットでお求めいただけます。

◆塩ウニ・・・これもおいしいです。ご飯が進みます。うちの次男(3歳)は、スプーンですくって直接食べてしまうので、見えない場所に隠してしまうほどです(きっと酒飲みになるでしょう)。

こちらもお酒のおつまみとして、つまんだり、きゅうりにつけていただくなど、いろいろバラエティに富んだいただき方ができます。

6月28日時点で、塩ウニは非常に品薄になっているとのことです。大変申し訳ありませんが、これ以降のご注文にはお応えできないとのことです。ごめんなさい・・・

◆笹かまぼこ・・・仙台の方には申し訳ありませんが、仙台の有名かまぼこ店のものより、石巻・女川の笹かまぼこのほうがおいしい、と思うのは、えこひいきでしょうか?

特に、女川の笹かまぼこは、震災初日から、被災者に支援物資として無償で提供されてきました。

私の叔母に言わせると、「小さい子どもが食べても、散らかさないし、栄養はあるし、もってこいのおやつ」とのことです。

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皆さんのご注文で、私たちも元気になります。

「ようし!」という気になります。

是非、御用命ください!

守秘義務等のため、URLやメールアドレス、写真等は掲載いたしませんので、ご興味のある方は私までご連絡ください。

また、「うちのも宣伝して!」とご希望の方も、どうぞご連絡ください。

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阪神淡路大震災、その他大きな災害を経験された方へのお願い

3月11日以来、被災したお客様とのかかわりは、以前とはかなり変わってきています。

税務会計以前、つまり、事業を今後どうしていくか、そのためのいろいろな部分の相談などもありますし、さらにそれ以前の、生活の拠点をどこにおくか、ということなども一緒に考えることもあります。

しかし、私たちも、今、目の前にあることに対処はできても、今後、どのようなことが発生する可能性があるのか、見当がつきません。

私たちの地域は、33年前の宮城県沖地震や北部地震なども経験しましたが、これほど大きく地域全体が被害を受けたのは、初めてです。

阪神・淡路大震災、新潟中越地震、雲仙普賢岳等々、大きな災害を受けた皆さんが経験したことを知っておきたいです。

恥ずかしいことですが、これまでそういう災害に対して、あまり深く考えていませんでした。

是非、教えてください!!

これから私たちが地域で起きそうなことを、事前に予測できれば、プランが立てられると思うからです。

事業のことだけに限らず、どんなことでもけっこうですので、よろしくお願いいたします!!

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トランヴェール6月号

今、東京に向かっています。

昨日、東京に行くということを、ある女性起業家の先輩に伝えましたら、JR東日本の車内誌『トランヴェール』6月号に、石巻の岡田劇場のことが書かれている、と教えて下さいました。

姫路出身のドイツ文学者、エッセイストでもある、池内紀さんの執筆です。

岡田劇場、中瀬、日和山、二色(ふたいろ)餅、石巻ハリストス教会、石ノ森萬画館、・・・

岡田劇場のある中瀬には、子どもたちの遊具などもたくさんありました。

うちの子たちも、休みになると、暑さ寒さも何のその、帰ることも忘れて遊びました。

先日、長女と長男が、「萬画館の近くの公園、どうなったかな」というので、中瀬に行ってみました。

岡田劇場は、震災直前に、外観をリニューアルし、古き良き時代を映しつつモダンな感じになっていたのですが、すべて津波で流されました。

長女が怖くて登れなかった、大きくて、急なすべり台は、まったくなくなっていました。

萬画館は外観は残っていますが、内部の被害が大きく、入ることができませんでした。

震災当日は、内海橋が渋滞し、流された車や人がたくさんありましたが、萬画館に避難して助かった方もいたようです。

いちばん奥にあったレストハウスは、建物ごと、50メートルくらい移動していました。

ハリストス教会も、一部損壊していました。木造建築で、あの津波の威力に耐えられたというのは、奇跡的ではないかと思いました。

いつも混んでいて停められなかった駐車場も、今は誰も車を停める人はいません。

川と陸の境目が分からなくなっているほど沈下した岸辺の部分に、何もなかったかのように漂うかもめが、群れをなしています。

池内さん、もう一度、石巻においでください。

そして、「新・日本風景論」を執筆し、この震災で変わってしまった風景を、皆さんに伝えてください。

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百か日

6月18日は、震災から百か日で、各地で法要が行なわれました。

百か日は「卒哭忌」とも呼ばれるそうで、「卒=終わる」、「哭=大声で泣く」ということで、故人の不在を嘆き悲しむことに終止符を打って、新しい生活を考える時期だということのようです。

しかし、・・・

それは、通常の百か日の場合であって、今回は、ますます日々悲しみが増えてくるような気がしています。

安定した生活の中での、ある程度、事前に覚悟されていた「不在」なら、100日くらいで、心が落ち着くかもしれません。

でも、衣食住が、以前と同じようには確保されない状態に慣れてくると、本当に、これまで、忙しさで心の隅に追いやって、見ないふりをしていた部分が、ごまかしきれなくなってきています。

どうすればいいのでしょうか?

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ひまわり

こちらの家に住むようになってから、主人が庭にひまわりの種を蒔きました。

ひまわりの根っこが、放射性物質を吸収する、とTVで見たので、さっそく植えたのです。

今、双葉から本葉が3~4枚出てきて、元気に育っています。

大きくなってほしいです。

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震災のことについて、いろいろな会で話し合いがありますが、ほんとうにつらい思いをし、今も大変な状態が続いている人たちは、口をつぐんでいることが多いように思います。

TVなどの取材でも、本音を言った部分はカットされ、「このように話して下さい」と局側から指示された、ということも聞いたことがあります。

さみしいことですね。

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無料税務支援

今日は、石巻税務署にて、無料税務支援の担当でした。

東北税理士会石巻支部より2名、他支部より4名の税理士が、被災者の方々の平成22年分の所得税の税額計算をしました。

住宅や家財、車両の損害額を、平成22年分の所得から控除できることになったため、年末調整や確定申告で税額が完結した方も、この方式で、税金が還付されるのです。

多くの納税者が訪れ、かなり混雑しました。

住所を見ただけで、り災証明書を見なくても、「ああ、大変だったんだな・・・」と感じます。

また、家の被害が少なくても、買ったばかりの車が流されてローンだけが残っている、という方もいました。

悲しみや苦しみを、早く取り除いてあげられたら、と思いました。

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世界の中心で・・・

毎日、いろいろなことに、喜んだり、泣いたり、怒ったり、感動したりしていますが、私たちは今、歴史の大きな転換点の真っただ中にいるのだ、と思います。

以前、祖母に、戦争のときのことなどを聞いたり、両親から、戦前戦後の貧しかった少年時代のことなどを聞いたりしたことがありますが、今、きっと、その後世への学びの時代なのではないかと思います。

子どもたちも、大人になったときに、その子どもたちに、今起きていること、自分たちが経験したことを話すことになるでしょう。

自分たちが築き上げてきたこと・大切にしてきたことが覆されたとき、どう生きるのか、それが知恵になるのでしょう。

自分自身がそれを経験できた、ということを、次代へのパワーにしていこうと思います。

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即断力

以前から、「即断」ということは、経営者の能力として挙げられているように思いますが、この震災で、さらにその重要性を感じています。

即断、といっても、何でもすぐに決断すればいい、ということを言っているわけではありません。

しかし、日頃から、何が自分にとって必要なのか、何を最優先に考えなければならないのか、ということを考えていれば、めったに来ないチャンスを自分のものにできるように思うのです。

自分自身のことでいえば、今住んでいる貸家は、たくさんの知り合いや友人、不動産業者に声をかけていて、まったく賃貸物件がなかったときに、親戚の親戚が紹介してくれたものでした。

今は、普通に住めるような状態になっていますが、初めてここに来た時には、「えっ・・・」と言葉を失いました。

この状態を、住める状態にまでするには、どれくらいの時間と労力が必要だろう、と気が遠くなりました。それらを自分たちでやってほしい(資金的なものも含め)、というのが、家の持ち主の希望でした。

そして、「今、すぐ、ここで決めてほしい」と言われました。

私はとても迷いました。もしかすると、掃除をしなくてもすぐに住めるような物件が出てくるかも、とも思いました。

しかし、主人が、「何を迷っているんだ。ここで決めなければ、どこにも住めない。早く返事をしよう」と言ったのです。

また、窓口になってくれた親戚も、「私たちも片づけを手伝うから、借りたら」と言ってくれたのです。

そして、主人とその親戚が毎日掃除や片づけをしてくれたおかげで(もちろん、土日は私も丸1日掃除でしたが)、3週間後くらいには住むことができるようになり、子どもたちの学校や保育園も決めることができたのです。

「すぐに住むところが見つかってよかったね」と言われますが、それまでの道のりは、けっこう大変でした。避難所に1週間、妹の家に2週間、叔母の家に3週間お世話になって、という経過もありましたが、今の家の片づけのことを考えたら、「すぐに見つかって」ではありませんでした。

震災で事業所が被害に遭い、新たな場所がなかなか見つからなくて、という方も多いと思います。

でも、もう少し今より情報収集・情報発信をしていくことで、近道ができてくるのではないでしょうか?

そして、もしかすると、これまでとは違うやり方での販売方法も視野に入れると、新しい展開が出てきそうです。

どちらにしろ、自分の日頃からのアンテナと即断力が役に立ちそうですね。

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女川っ子の合同運動会

日曜日は、女川の小学校の合同運動会でした。

昨年度までに統廃合し、今ある学校は、女川1小・2小・4小ですが、3校合わせて360名余りの小学生たちが、女川2小の校庭で、汗を流して走っていました。

主人と子どもたち3人と一緒に、応援に行きました。

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とても活気がありました!

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風になびく旗は、万国旗と思いきや、

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「大漁旗」!です!!!

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女川っ子は、海の子!!ってことですね。

1小と4小は、他の学校の校舎を間借りして勉強しています。

体育館は、支援物資がたくさんおいてあります。

今、長女が通っている小学校の運動会も、先週ありました。

その学校も、子どもたちの家族も、この近辺の中では被害がかなり少なかったところですが、ひいき目に見ているかもしれませんが、女川の小学校の運動会のほうが、みんな元気に満ちあふれ、保護者たちも、身を乗り出して応援していたように感じました。

長女も、お世話になった先生や同じクラスだったお友達と、たくさんお話できたようです。

長男も、通っていた保育所が津波で流されたため、3月11日以来、顔を合わせていなかったお友達と3ヶ月ぶりに会うことができました。

こんな年齢でも、男の子は恥ずかしがり屋で、心の中では、「Y君、どうしてるかな」などと思っているくせに、いざ会うとなると、帽子で顔を隠したり、逃げたりしていました(相手の男の子も同じ反応でした)。

主人は、「その気持ちはよく分かるな」

長女と私は、「せっかく来てるのに、逃げ回って話をしないなんて、全然分からない」

運動会で、3つの学校が集まっているのに、子どもたちも保護者も先生方も、みんな協力して、仲良く参加や応援をしている姿に、ほっとし、うれしく思いました。

そんな気持ちと同時に、運動会や学芸会で、保護者としていつも顔を合わせていた何人かの同級生たちに、永久に会えないことに、胸を締めつけられる思いがしました。

でも、でも、負けるな、女川っ子!!

私も女川っ子であることを誇りに思い、生きていきたいです。

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結婚記念日

先日、仙台での研修のあと、夏物の洋服を見てきました。

何しろ、「ゼロからのスタート」ですので、季節が変わるごとに洋服を買いそろえなければなりません。

いろいろ試着していると、お店の方から、

「アクセサリーはふだんつけないのですか?」

と聞かれました。

震災後、初めて伺った店ではなく、被害のことも話していたのですが・・・

ぐっ・・・、と、一呼吸おいて、

「・・・、たくさんあったのですが、津波ですべてなくなりました」

と答えました。

お店の方も、「あっ!・・・すみません」

と言いながら、(やっちゃったぁ~)と、罪のない照れ笑い・・・

そういえば、今日は結婚記念日でした。

婚約指輪もなくなりました。

いろいろな思い出の品も、名前が特定できるものは拾得物コーナーに届けてありますが、そうでないものは、がれきの一部になっているか、海の波間に漂っています。

「家族が無事でいることが何より幸せ」

そのことは、本当にそう思います。

「発展途上国に比べたら、まだまだ豊かで安定した生活」

これも、真実でしょう。

でも、誰もが、そのまま、被害を受けた人たちに言っていい言葉、なのだろうか、と、ひがみやすい性格の私は、思ってしまいます。

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適応力に適応した施策

人間は、環境が変わると、できるだけ新しい環境に自分を適応させようと努め、知らず知らずのうちに、それが自分にとって「普通」の生活にしたくなるのだと思います。

家が流されて住む場所がない人たちのために、仮設住宅を建設しても、避難所の生活が「普通」になってしまうと、避難所の、プライバシーのない窮屈さよりも、避難所で仲良くなった家族との別れや環境の変化に適応するエネルギーのことを考えると、これまでの生活のほうがいい、と感じてしまうのです。

職場がなくなって、新たな雇用を、と、働きかけても、働き始めると失業保険を受給できなくなるから、となかなか雇用にむすびつきません。

すると、再開しようとしている事業所も人が集まらず、動ける人はどんどん別な場所に動いてしまい、結局被災地には、働くことが困難な人しか残らなくなってしまいます。

もちろん、個々のさまざまな事情もあります。

いまだ行方不明の家族がいたり、がれきが撤去されていないため、家の片づけが進まなかったり、小さい子どもを預ける場所がなくなって就職できなくなったり、などなど、・・・

とすれば、これまでの画一的な支援策を、少し見直す必要があるのではないでしょうか?

例えば、数家族が一緒に住めるような広さの仮設住宅にしたり、その人たちの中で、子どもを一時的に預かるサービスを提供したり、などはどうでしょうか。

また、失業保険に関しても、現在、被災者を採用した事業所は助成金が受けられますが、早期に就職した被災者に関しても、何かメリットが出てくるようなしくみを創設するとか、・・・

行政も大変かもしれませんが、努力を無駄にするよりは、と思えてなりません。

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においの違い

被災地以外にお住まいの方に、

「今回の震災のことでいろいろ教えてほしい」

と言われることがあります。

私は、生意気にも、どなたに対しても、迷うことなく、

「こちらにおいでになれば、分かると思います」

とお伝えします。

「知る」ことと「感じる」ことは、少し違うのではないか、と思うからです。

感じることは、「心」に通じます。

こんなことを言うと、学校の先生に叱られそうですが、学生時代に勉強したことは忘れてしまっても、学生時代の友情や感動、達成感は忘れない、というのと同じかもしれません。

もちろん、勉強も忘れないのがいちばんですが・・・

そして、感情は、感性、・・・ということなのかもしれません。

先日お会いした、被災者の支援を行なっている、ある組織のトップの方が、

「TVで見るのと、”におい”が違うと思いますよ」

とお話されていました。

でも、・・・鼻の感覚が鋭くないと、分からないかもしれませんね。

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震災関連税制・支援策に関する研修会のご案内

当事務所では、以下のように、震災関連の税制や支援策に関する研修会を開催いたします。

関与先企業以外の皆様も大歓迎です。

お気軽にお申し込みください。

◆日時 平成23年7月5日(火) 14:00~16:00

      平成23年7月6日(水) 18:00~20:00(この日は夜開催です)

      平成23年7月7日(木) 14:00~16:00

        いずれか、都合のよい日にご参加ください。

◆場所 平塚善司税理士事務所 2階会議室

◆内容 震災関連税制

       所得税・法人税・相続税・贈与税・地方税

      震災関連支援策等

       社会保険・雇用保険・金融支援策

◆参加費 無料

◆申込方法 参加希望日・参加者名を、電話・FAX・メール・口頭等でご連絡ください。

       電話 0225-96-3880

       FAX 0225-94-3104

       メール hiratsukazenshi@tkcnf.or.jp

◆締切 6月30日(木)

多くの皆さんのご参加をお待ちいたしております。

詳細と申込書は、「23.7.5~7 経営セミナー案内」 をご覧ください。

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喪失以上の恩寵

震災で多くのものを失いましたが、もし震災がなかったら得ることがなかったであろう、出会いや再会も、それ以上にあるように思えます。

震災直後は、多くの皆さんが、私の安否を心配して下さいました。

避難所で生活しているときから、ついこの間まで、以前からの友人や知り合いだけでなく、まったく面識のない方からまで、多くの激励のメッセージや地域の被災者に対する物的支援をいただきました。

最近は、Big Surpriseとも言うべき方々にお会いすることが、新たな心の支えになっています。

今日は、夕方になってから、大阪の巨大会計事務所の会長先生が、事務所においでになりました。

800名を擁するその事務所の会長先生は、福島で会合があり、その足でうちの事務所にいらしたそうです。

仙台からの電車はまだ復旧したばかりですが、その先生は、「バイクがいちばん速いと思ったので」と、仙台で250cc(?)のバイクを借りて、有料道路ではない道を通り、被災の状況を見ながら、石巻までいらしたそうです(ちなみに、57歳だとのことです)。

阪神大震災も乗り越えた事務所です。

当時の経験談をたくさんお聞きしました。

夕方6時を過ぎたころ、私の以前の家を見てみたいので、道を教えてほしい、とのこと。

私の車で行ってみました。

たそがれどきの、もう更地になりつつある被災現場を見て、写真を撮っていらっしゃいました。

その先生から、iPodをいただきました。

「これには、稲盛和夫さんの講演が60本入っているから」

「稲盛さんは、赤字のJALを黒字に変えた。”再生”ということですよね」

”再生”させる極意を学びなさい、ということでしょう。

すっかり日が暮れ、ホテルに行くのかな、と思いきや、

「気仙沼はどちらのほうに行けばいいのですか?」

えっ?気仙沼は車でも2時間かかるのですが・・・

「では元気で」

と、その先生はヘルメットをかぶってバイクにまたがり、信号と街灯が半分しか復旧していない夜のバイパス通りに向かって、去っていきました。

涙をこらえて過ごしている皆さんにも、大きな恩寵が早く訪れますように・・・

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社会保険と被災者採用に関する特例・特典

社会保険料に関して、震災に関連する2つの特例が出されています。

①標準報酬月額が、賃金の減額のため、2等級以上下がった場合には、通常の月額変更のように3ヶ月の平均の標準報酬月額ではなく、その月から改定できるようになりました。

②また、おおむね過半数の被保険者に賃金が支払われていないか、標準月額報酬の下限に相当する賃金しか支給していない場合には、保険料を全額免除できます。

この場合、標準月額報酬の下限以上の賃金を支給している被保険者に関しても、免除となります。

以上は、事業所の建物等が直接的な被害を受けている場合の他、取引先の多くが被災し、これまでの売上が確保できずに、賃金の引下げを余儀なくされた場合も含まれます。

詳しくは、日本年金機構HPをご覧ください。

また、ハローワークでは、被災して職を失った労働者を採用した場合、助成金が受けられます。

中小企業が、短時間労働者以外の採用をした場合、90万円の助成が受けられます。

詳しくは、厚生労働省HPをご覧ください。

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止まったままの時間

今日から6月です。

しかし、何だか、心の中は、いつの時点からか、止まってしまっているように思えます。

考えてもしかたのないことを、考えてしまいます。

いつの日か、もう、そうしてもかまわなくなる日が来たら、思いっきり、みんなで、大声で泣きましょう。

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