« 写真展 ~ 父の眼差し、娘の視線 ~ | トップページ | 被災医療機関の正常化 »

夏に思う

夏になると、私は、24歳のときに大病をしたときのことを思い出します。

4月から6月にかけて、心臓弁膜症、心内膜炎、脳梗塞、クモ膜下出血になり、5月から8月まで入院したのです。

最終的に、心内膜炎とクモ膜下出血は、そのときに治療・手術して治りました。また、心臓弁膜症も、そのときから9年後に手術し、出産が可能になりました。

東京で入院していたのですが、病室は冷房が効かず、入浴もできなかったので、大変でした。

脳梗塞の後遺症として、てんかんの危険性があるということで、しばらくてんかん止めの薬を毎日飲むことになりました(結果的に、そのときから妊娠までの10年間服用しましたが)。

そのときには、まだ結婚や出産の予定はまったくありませんでしたが、主治医からは、

「この薬を飲むと、胎児への影響が、通常より○%増加する」

と言われました。

しかしながら、そのあとに、

「ただ、喫煙の場合には、さらにその6倍の影響がある」

とも言われたのです。

現在、放射性物質の影響がかなり報道されています。

日本人が死亡する原因は、平成21年度のデータによると、

1位:ガン 30.0%

2位:心疾患 15.6%

3位:脳血管疾患 10.6%

となっています。

それでは、死亡原因でいちばん多いガンの発生確率はどうなっているかというと、

60%増加:喫煙

40%増加:日本酒換算2~3合の飲酒

29%増加:やせすぎ

22%増加:肥満

15~19%増加:運動不足

11~15%増加:塩分の摂りすぎ

8%増加:100~200ミリシーベルトの放射性被ばく

6%増加:野菜不足

2~3%増加:受動喫煙  (国立がん研究センター)

だそうです。

とすると、実際には、生活習慣のほうが、放射性物質よりもずっと健康に影響がある、といえるかもしれません。

食品に含まれる放射性物質についても、例えば、牛肉(それも国産の)の年間摂取量を考えたら、それほど心配する必要はないのかもしれません。

そういう心配よりも、喫煙・飲酒を控え、放射性物質を気にせず野菜を摂り、空気中の放射性物質を気にせず運動したほうが、心身ともに健康な生活を送れるかもしれません。

放射性物質というと、目に見えず、よく分からないということで、よけいに不安になるのかもしれませんし、また、喫煙や飲酒は健康に良くないことは分かっているけれども、好きだから、という理由もあるのかもしれません。

ただ、まだ結果が分からない段階なのに、自分でよく調べもせず、心配や不安だけが先走りする、という事態が、生産地・生産者に大きな影響を与えている、ということを、消費地・消費者はもっと深く考える必要がある、と思います。

上記はあくまでも私個人の意見であり、また、このことと原発についての意見は別個の問題だということを付け加えたいと思います。

 

|

« 写真展 ~ 父の眼差し、娘の視線 ~ | トップページ | 被災医療機関の正常化 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

個人の考えということですが、地域経済、生産者の思いの前に人の命、子供の将来の健康を考えるのが大事なことでないでしょうか。挙げられた数字は電力会社依存のTV界でよく言われていることで、単純比較としては例になりません。運動不足、肥満気味、野菜不足、受動喫煙、普段の生活に思い当たることばかりで、そのうえさらに 基準の1/10の摂取でも 0.8%、1000人に8人の人がガンになる可能性があるということです。そういうリスクのあるものを子供に食べさせたくはありません。子供たちの10年後、20年後を考えると今から親が行動するしかありません。

投稿: 読者の一人 | 2011年8月11日 (木) 21時01分

読者の一人さん、コメントありがとうございます。
私も親ですので、おっしゃることはよく分かります。
子どもの健康・命は、何より大切なことです。
それなのに、こちらでは、子どもたちも、何人も津波の犠牲になったり、震災孤児になっています。また、まだ避難所や仮設住宅の不便な生活を強いられている子どもさんも多いのです。
読者の一人さんのお子さんも、同じ状況になったとしたら、どのようなお気持ちになるでしょうか?
読者の一人さんの意見には、私も賛成です。
そして、地域経済よりもそれを優先すべきと思っています。
また、そのために、福島の方々は、家族がそれぞれ別な地域で暮らしたり、ということがあるのでしょう。それも、非常につらいことだと思います。
原発に関しては、私も原発のあるまちに住んでおりましたし、そのために地域がいろいろ恩恵があったことは事実ですが、すぐには無理でも、今後別なエネルギーに転換していかなければならないと思います。
震災が仮になかったとしても、地域経済は右肩下がりだったのですから、企業は経営手法を変革していかざるを得ない状況にあったことには変わりなく、原発がなくなったから経営が成り立たなくなった、という事業所は、もともと震災がなくてもいずれは淘汰される状態なのかもしれません。それが急激か、緩やかにか、どうかは違うかもしれませんが。
しかし、まったく根も葉もないことやイメージ先行で、まったく被害のなかった地域の方たちが大騒ぎするのはいかがなものかと思っています。今回報道された京都の送り火のこともそうです。
心配であれば、自分で調べることが必要ではないでしょうか。
あなたは何か客観的なデータを知っていて、コメントされているのですか?
そうであれば、具体的にその客観的なデータを皆さんに発信してください。
これまで何も考えなくても安心して国産のものを食べることができていたことにまず感謝しなければならないと思います。
今度は、生産者の方々が安心して生産できるように、その後押しをしてあげるのが、消費者としての恩返しではないでしょうか?
それをしないで、TVのイメージ先行の報道(視聴率先行)に右往左往し、別な視点で物事を見ることをしないということは、本質を誤らせる危険があると思います。
そういうことが風評被害を起こしていると思います。
今、こちらでは必死に安全性を確保するデータを生産者の皆さんがとっています。それは、これまでの生産活動から考えたら、非常に効率の悪いことです。
そういう方々の気持ちも汲んでいただきたいと思います。
生産者も被害に遭っているのです。生産者にとって、生産物は、あなたにとっての「子ども」と同じです。
そのことを忘れないでいただきたい、と思っています。

投稿: miho | 2011年8月12日 (金) 09時11分

東日本の地から離れた平穏な地に暮らしている者です。
それでも、このブログにであったおかげで、被災地の人々と心をひとつに手を携えていきたいと思いつづけております。私に出来る行動はそれだけですが、このブログで見聞きしたことを、まわりの人たちに伝えています。ずっと忘れずにいつづけたいと思っています。
自分の子供を亡くしました。それから考えが変わりました。生かされた命であると思うと、自分のことだけ考えていられませんもの。
これからも色々発信して下さいね。

投稿: かめ | 2011年8月12日 (金) 13時06分

かめさん、コメントありがとうございます。
また、ブログを読んでいただいて、本当にありがとうございます。
お子さんを亡くされたとは、おつらいことですね。
何と申し上げてよいか、分かりません。
少しでも心の安らぎがどこかに見つかることをお祈りいたしております。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: miho | 2011年8月12日 (金) 13時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 写真展 ~ 父の眼差し、娘の視線 ~ | トップページ | 被災医療機関の正常化 »