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ヴァイオリン・ソナタ

昨日、あるお寺で、ヴァイオリニストの前橋汀子さんの演奏を聴いてまいりました。

通常のコンサートで、演奏者の声を聴くことはほとんどありませんが、昨日は、初めにご挨拶がありました。

「被災地の状況を見て、言葉を失いました・・・」

「少しでも心の安らぎが得られるよう、一生懸命演奏いたします」

そして、曲目の中の1つ、プロコフィエフの「ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調」について、「あまり耳になじみのない曲かもしれませんが、・・・」

と説明されました。

そのヴァイオリン・ソナタの、初めの音を聴き、「あっ」と思いました。

大学時代、友人や後輩が、フルートに編曲し直したその曲を、何とか自分のものにしようと、奮闘していたからです。

著名なフルート奏者が演奏したものを聴いたことはありましたが、本家本元のヴァイオリンだと、あぁ、ここがピチカートになるんだ、と思いました。

前橋さんも、第2楽章などノリノリで、まるで、暴れ馬を操るのが得意な、老練な(?)カウボーイが、「今日はどれだけ暴れてくれるかな」、馬のお手並み拝見、とばかりに、この曲と1736年製作の名器「デル・ジェス・グァルネリウス」という、2頭の暴れ馬にまたがっているかのごとくでした。

第3楽章・第4楽章は、時間の都合で今回は割愛でしたが、あぁ、もっと続きも聴きたかったです。

家に帰り、楽器を吹いていた時期のことを思い出しました。

ずいぶんフルートも吹いていないな、今だったらどれくらい吹けるかな、と思ったら・・・

あぁ、中学3年生のときに父に買ってもらい、大学卒業までの青春時代を、ともに過ごした1本のフルートも、3月11日に失ったのだった・・・と、再び思い出したのでした。

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