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ロングブーツ

冬は、ロングブーツは必需品です。

先日、ブーツのふくらはぎの部分についているファスナーを上に上げようとしたら、

「あっ!!」

金具の部分が折れてしまいました。

太さと重力に耐えかねたのでしょう。

このブーツは、震災の時にも履いていました。

何しろ、そのとき身につけていたものと、被害が少なかった車と職場においてあったもの以外は、モノは何もなくなってしまったので、ブーツは数少ない震災前の私の「モノ」です。

それが、金具1つ壊れただけで、靴屋さんに行ったら、きっと「修理はできません」と言われることでしょう。

雪さえ降らなければ、もう春めいてきたので、普通の靴でももう大丈夫そうですが、・・・

このブーツを履いて、震災の翌日、がれきが津波が運んだ泥でまだヌルヌルしている中を、父と主人と一緒に、子どもたちのいるところまで歩いたり、避難所で配給される食糧をいただきに行列に並んだり、おむつ代わりの尿取りパッドをもらいに行ったり、避難所のプライバシーのないトイレに入ったりしたのです。

ブーツは、私に何かを伝えたかったのでしょうか?

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

もうすぐ一年ですね。
あの頃はずいぶんと歩いたり並んだりしました。それが不思議と自然な感覚でした。
震災がなければ近所のコンビニに出かけるときも車に頼っていましたが、女川にも湊にもグチョグチョになって歩きました。配給にも給水にも新聞屋さんの前にも並ぶ事が当たり前のように並びました。

ライフラインが回復し元の社会が戻ってくると、また、便利に頼ってその分、人間関係が希薄になっていくように感じています。

投稿: マイノート | 2012年2月25日 (土) 08時41分

マイノートさん、コメントありがとうございます。
本当ですね。
ガソリンスタンドでも並んだし、無事だった石巻の叔母の家の近所で炊き出しがあったときも並びました。
主人も、3日目、ようやく車が通れるようになってから石巻に車で行きましたが、スーパーで2回、合計5時間並んで、手に入れたのは5品×2回だけ、大人のおむつや火がないと食べられないパスタ、缶詰、ガムなどでした。
ヒッチハイクも当たり前でしたね。
今日のように、ぼたん雪が降った日があって、暖房のない、避難所の堅くて冷たい体育用マットに横になり、教室のカーテンをとって毛布にしたことを、まだ覚えています。
でも、その場所で一緒だった数家族とは、本当に助け合っていたということも、覚えています。

投稿: miho | 2012年2月25日 (土) 12時43分

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